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FASHION

桜貝だけを見つめて15年。鎌倉の小さな桜貝の店「Lino Drops Kamakura」が開店10周年を機に初の一冊を出

Lino Drops Kamakuraの若宮大路本店前にて。左から、代表取締役の陸門範子と陸門浩行
Lino Drops Kamakuraの若宮大路本店前にて。左から、代表取締役の陸門範子と陸門浩行

若宮大路本店の開店10周年。海から届く一枚一枚の桜貝に夫婦で向き合ってきた歩みと、その世界を一冊にまとめました。

Lino Drops Kamakuraの若宮大路本店前にて。左から、代表取締役の陸門範子と陸門浩行
Lino Drops Kamakuraの若宮大路本店前にて。左から、代表取締役の陸門範子と陸門浩行

株式会社リノクラフツ(所在地:神奈川県鎌倉市、代表取締役:陸門範子)が運営する桜貝アクセサリー専門店「Lino Drops Kamakura」は、2026年9月16日、鎌倉・若宮大路本店の開店10周年を迎えました。 鎌倉の海岸に流れ着く桜貝を拾い、洗い、長い時間をかけて一枚ずつアクセサリーへ仕立てる。夫婦二人で始めたこの営みは、お客様や地域の方々との出会いに支えられながら、少しずつ店の形になりました。 10周年を迎えるにあたり、店を構えて10年、桜貝と歩んで15年の時間を収めた初のストーリーブック『「貝を拾う」―鎌倉「Lino Drops」の15年』を、同日に発刊します。

03鎌倉で桜貝と歩んだ15年 本店開店から10年

陸門夫妻が鎌倉の海岸で桜貝を拾い、その小さな貝と向き合い始めて15年。 2014年にLino Dropsとしての活動を始め、2016年9月16日、鎌倉市小町の若宮大路沿いに現在の本店を開店しました。 扱っているのは、薄く繊細な桜貝を使ったアクセサリーです。一枚ごとに異なる色や形をできるだけ生かし、鎌倉で一つひとつ制作しています。 本店を構えてからの10年間、店には桜貝に心を寄せるさまざまな方が訪れてくださいました。 作品を選んでくださるお客様をはじめ、桜貝を届けてくださる方、店の活動を紹介してくださる方、日々の仕事を支えてくださる方。人とのつながりが重なり、現在のLino Dropsが育まれてきました。 この10周年は、店が重ねてきた時間であると同時に、多くの方々に支えていただいた時間でもあります。

2016年9月、鎌倉・若宮大路に開店した当時のLino Drops Kamakura
2016年9月、鎌倉・若宮大路に開店した当時のLino Drops Kamakura

0415年の探究から生まれた Lino Dropsだけの桜貝の世界

夫の陸門浩行が鎌倉の海岸で拾った桜貝を洗い、真水に浸けます。薄い貝を傷つけずに汚れが落ちるのを待ち、約一年が経ったら一枚ずつ拭き、状態や色、形を見ながら選り分けます。 その後、妻の陸門範子が作家名「Lino」として樹脂をのせ、小さな穴を開け、アクセサリーへ仕立てます。一つの桜貝パーツが完成するまでには、50以上の工程があります。 現在の方法にたどり着くまでには、さまざまな試行錯誤がありました。急いで汚れを落とそうとすると貝が割れ、薬品を使ってもうまくいかない。失敗を重ねるなかで見つけたのは、貝を無理に変えるのではなく、水に浸けて待ち、その一枚が持つ姿を生かすことでした。

海岸から持ち帰った桜貝を、一枚ずつ状態を確かめながら洗います
海岸から持ち帰った桜貝を、一枚ずつ状態を確かめながら洗います

05拾う。洗う。待つ。拭く。選ぶ。そして、身につけられる形へ仕立てる。

洗った桜貝は真水に浸し、薄い貝を傷つけずに汚れが落ちるのを約一年待ちます(撮影:吉田周平)
洗った桜貝は真水に浸し、薄い貝を傷つけずに汚れが落ちるのを約一年待ちます(撮影:吉田周平)
一年の時間を経た桜貝を、状態や色を見ながら一枚ずつ選り分けます(撮影:吉田周平)
一年の時間を経た桜貝を、状態や色を見ながら一枚ずつ選り分けます(撮影:吉田周平)
一枚ごとの色や形を生かしながら樹脂をのせ、アクセサリーへ仕立てます(撮影:吉田周平)
一枚ごとの色や形を生かしながら樹脂をのせ、アクセサリーへ仕立てます(撮影:吉田周平)

海から届いた小さな桜貝と向き合う日々のなかから、多様な色や形を生かした作品が生まれてきました。海の時間、待つ時間、手仕事、そこから生まれる作品。そのすべてがつながり、Lino Dropsだけの桜貝の世界を形づくっています。

09桜貝に重なる お客様一人ひとりの記憶

店では、お客様が海で拾った桜貝をお預かりすることがあります。 家族と歩いた海。旅先で訪れた海。大切な方と過ごした時間。小さな桜貝には、それを見つけた日の風景や、それぞれの記憶が重なっています。 そうしたお話を伺いながら、お預かりした貝を身につけられる形へ仕立てることも、Lino Dropsが続けてきた仕事の一つです。 桜貝をアクセサリーにするだけではなく、その貝に託された記憶を受け取り、日々のなかでそっと身につけられる形にする。桜貝を介した人とのつながりもまた、この10年を通して育まれてきました。 ・代表取締役 陸門範子 コメント 「若宮大路に店を構えてから、10年を迎えることができました。ここまで続けてこられたのは、作品を手に取ってくださったお客様をはじめ、桜貝を届けてくださった方々、地域の皆様、日々の仕事を支えてくださる皆様のおかげです。心より感謝申し上げます。 私たちは、目の前にある一枚の桜貝をどうすれば生かせるかを考え、試し、また考えることを重ねてきました。次の10年も大きく構えることなく、一枚ずつの桜貝に誠実に向き合いながら、その可能性を探り続けていきたいと思います」

10Lino Dropsだけの桜貝の世界を 初めて一冊に

10周年を迎えるにあたり、これまで表立って伝える機会の少なかった海と制作の時間を残すため、初のストーリーブック『「貝を拾う」―鎌倉「Lino Drops」の15年』を制作しました。 本書に収めたのは、店の沿革だけではありません。 「貝寄せの風」が吹く日に浜へ出て、「貝溜まり」に目を凝らし、小さな欠片まで拾い集めること。完全な形だけを求めず、欠片を生かし、「傷のついた貝も愛したい」と考えてきたこと。桜貝に重なる誰かの記憶と、海や人から受け取ってきたものへの「ありがとう」。 Lino Dropsが15年かけて見つめ、育ててきた桜貝の世界の一端を、写真と文章でたどります。 文章は、鎌倉で人とものづくりを取材する瀬谷薫子さんが、繰り返し二人の話を聞いて執筆しました。写真家の吉田周平さんは鎌倉へ何度も足を運び、明け方の由比ヶ浜や桜貝を拾う姿、洗浄、選別、制作机での手仕事を撮影しました。 普段店頭に並ぶのは、アクセサリーとして完成したあとの姿です。本書では、その手前にある海と長い時間、夫婦二人の試行錯誤まで含めたLino Dropsの桜貝の世界を紹介しています。

10周年を区切りに制作した初のストーリーブック『「貝を拾う」―鎌倉「Lino Drops」の15年』
10周年を区切りに制作した初のストーリーブック『「貝を拾う」―鎌倉「Lino Drops」の15年』

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この記事は、株式会社リノクラフツの発表をもとに、TOP BANANA編集部が読者向けに再編集したものです。発表原文と画像素材は、発表元のリリースページでダウンロードいただけます。

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